お知らせ



2012年11月14日水曜日

サウンドウォーク「音風景でつづる家康の散歩道 秋の章」

昨年(2012年)11月11日(日)、家康ゆかりの地を巡る「家康の散歩道」をサウンドウォークする第3弾〈秋の章〉を行いました。

ルート:
犀ヶ崖古戦場⇒(遊歩道)⇒浜松城⇒家康公鎧掛松⇒東照宮⇒(軽便鉄道跡地)⇒秀忠公誕生の井戸

その様子をレポします。
なお、第1回の様子はこちら、第2回の様子はこちら、をご覧下さい。


集合場所となったJR浜松駅からバスで犀ヶ崖古戦場へ。
簡単なオリエンテーリングのあと、早速「耳をすます」ウォーミングアップ。聞こえた音を全部書き出して「音のリスト」を作成しました。

犀ヶ崖古戦場にて

今回の〈秋の章〉では、「浜松観光ボランティアガイドの会」のガイドさんにも同行していただき、各スポットで歴史にまつわるお話を聞きながらの散策となりました。

そして、今聞こえている音のみならず、家康の時代に聞こえていた音や、昔の人々の暮らしの音を想像することによって、まちの成り立ちや歴史のいとなみを体感していきました。

遊歩道をのんびり散策。

犀ヶ崖古戦場からは、遊歩道を経由して浜松城公園まで、それぞれの地図に聞こえた音を書きとめながら歩きました。

途中、立ち止まって、再び聞こえた音を全部リストに書き出しました。車の音、鳥の鳴き声、人の声など、いろいろな音が耳に届きました。

この日は、救急車やパトカーのサイレンの音も頻繁に聞こえました。「サイレンの音って、ちょっとドキッとするね」「不安になるね」などの感想が聞かれました。


遊歩道で音のリスト作成中

こどもたちも熱心に聞こえた音を「取材中」

遊歩道にはその昔、軽便鉄道が通っていました。当時の駅があったところでは、どんな様子だったのか、どんな音が聞こえていたのか、皆で想像してみました。

遊歩道の途中には、全長100メートルほどの亀山トンネルがあります。これも鉄道が通っていた名残です。トンネルの中では、手を叩いたり、足を踏み鳴らしたり、大声を出したりして、音の響きを楽しみました。


軽便鉄道の駅があったところで、当時の音を想像中
トンネル内では、子どもたち大はしゃぎ!

浜松城公園では、ランチタイムのあと、午前のサウンドウォークで書きとめた音のリストをもとに、皆で「音の地図」を作成しました。

その後は公園内の音探検に出発。◯の音、△の音、ギザギザした音などを探して地図に書き込み、「浜松城公演音たんけんマップ」を完成させました。

午後は浜松城天守閣からの音風景を味わった後、家康公鎧掛松では「遠くの音」に耳をすまし、東照宮では手水の水音や、落ち葉を踏みしめる音で即興演奏を楽しみました。その後、かつて軽便鉄道が通っていた狭い路地を経由して、ゴールの秀忠公誕生の井戸まで音の取材をしながら歩きました。

音の地図を作成中
造られた当時の石垣がそのまま残っている浜松城。
どうやって石を運んだのか、その時どんな音がしたのか話し合っています。

ふだん何気なく聞いている音でも耳をすましてじっくり聞いてみると、その音に対していろいろな感情を持っていることを発見しました。さらに、ガイドさんのお話を聞きながら当時の様子を想像してみると、鉄砲の音、侍たちの歩く音、機関車の汽笛の音、人々が暮らしていた音など、様々な音が浮かんできました。時の流れと共に、まちの音も変化していることを実感しました。

さて未来のまちには、どんな音が聞こえているのでしょう?

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